Category:世間ばなし
その昔、拳銃を突きつけられた話です。
学生のころ、夏休みにフランスに行きました。
留学している友人のところに遊びに。
パリに滞在しいる日数は、3日ほどだったため、
友人に身を委ねながら、有名な観光名所ばかりをまわりました
2日目にルーブル美術館へ。
世界的にも有名。
普通に見学しても、3日かかると言われるほどの魅力的な展示品の数があります。
有名なものだけとにかく見る。見たという結果だけ欲しい。
そんなアホで、美術品に興味のない学生でした。
しかし、モナリザだけはホッホーと感動したことを覚えています。
足早に1日かけて周り、さすがに疲れきりました。
夜、友人がパリのシテ島というエリアにあるレストランを予約してくれていました。
美味しいものが食べることができると楽しみに地下鉄に乗って向かいました。
実は、途中で知ったのですが、その頃まだそのエリアは日本人の観光客などはめったに行かないエリア。そんな日本人が行かないエリアなんだっと聞くとものすごく価値があると思ってしまうのは、典型的日本人ですよね。
ドキドキですし、かなりテンションあがります。
レストランは、こじんまりとした小さなレストラン。ちょっと家庭の味といったフランス料理がコースで出て、ワインと一緒に楽しみました。みんなほろ酔いでお店を出たことを覚えています。
お腹いっぱい。いい気分でお店を出てました。22時を過ぎています。
3人で横に並んでうだうだ話しながらセーヌ川のマリー橋を渡り駅に向かう途中、ポケットに手を入れて歩いている1人のフランス人男性とすれ違いました。
友人の肩がフランス人にボンとぶつかり、
友人が「なんだよ!」って英語で暴言をはいたんですね。
当然相手もなんだよって感じで向き合って、その距離2メートル。
こちらは3人いるし酔っているしちょっと強気。
でも1人の兄さん細身なのに向かってくる。
兄さんの手が後ろにあって、その手を出したら拳銃ベレッタを持ってるんです。
そして、ぶつかった友人に拳銃向けてガチャってスライドさせました。
友人は「うわっ」て言いながら一気に走りだす。そのあと拳銃は私の方に向けられる。「うわっ」て逃げ出す。その時間2秒ぐらいの話。
瞬間的に頭の中で考えたこと、頭を低くダッシュ、まず、セーヌ川に飛び込むか、もしくは隠れるところはないか、背中撃たれても右ならなんとかなるか、などなど。
結果、路上駐車で並んでいる車にスッと入り込み、そして車道を猛ダッシュです。
そして、駅まで駆け抜けました。
アドレナリンが一気に噴き出して、頭の中をたくさんの考えがかけ巡りながら、行動していました。
30年近く経った今でも、その銃口が向けられたシーンが頭の中でよみがえり、
思い出すだけで心臓がドキドキしますね。
今だから友人とも笑って話ができる、なかなか味わえない貴重な体験でした。
海外の日本人がなかなか行かないというエリアを
夜遅く出歩くのは気をつけましょう。
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