Category:印刷のこと
終わりよければすべてよし!!
人間の記憶の性質から言っても正しいようです。
記憶の性質のひとつに最後の場面へのこだわりがあります。
一連の文章を読んだり、一連の絵を見たり、一連の匂いを嗅いだり、一連の人に会ったり、最初にくるものや中間にくるものより、最期にくるものの方がはるかによく思い出せるという強い傾向が私たちにはあるようです。
たとえば映画を見ていて、始まりから途中までの80%ぐらいすごくワクワク、ドキドキして楽しんでいるのにもかかわらず、最後の終わり方が「アレ?変な終わり方」なんてことがありませんか。そうするとその映画の印象があんまり良くて、つまらなかったなんて思ってしまう。
M1グランプリの決勝で、
なんとなく3番目の最期にやったグループが
一番面白く印象に残ったなんてこともありませんか。
記憶が終わり方にこだわっているとすると、
関係が険悪になったカップルが元々本当に幸せではなかった
と記憶しているわけもわかりますね。
全体の楽しかったり、幸せだったりする総量よりも
最後の終わり方の方が記憶に残りやすいのです。
もしあなたが、営業の仕事で人に会い、打ち合わせをする場合も
最後の最後しっかり仕上げることが大切でしょう。
もちろん、第一印象も大切な要素の一つです。
第一印象がいいと、人は話を聞いてくれやすくなります。
身なりしっかりと、きちんとした名刺で丁寧に挨拶をし、仕事の話をしはじめる。
良いペースでプレゼンをし続けます。
途中しっかりとお客様の話をよく聞き、
最期の締めの部分でお客様にとっていい提案をして笑顔で終える。
良い印象で記憶に残れば、
次回また会ってもらえる機会が増え、
ビジネスチャンスが広がります。
もしあなたが、お店をやっていて、
丁寧に接客していたにもかかわらず、
最後の最後にミスしてしまうと
悪い印象がついてしまうので気を付けましょう。
当然、私たちが納品している印刷物は、
受注生産なので出来上がって渡す最後のところで印象が決まります。
もしミスをしていたとたら、
悪い印刷屋として記憶に残ることでしょう。
仮にミスをしても、挽回できるとすれば、
良い印刷屋として記憶に残るでしょう。
そうした事を踏まえながら、
仕事を丁寧にやっていきたいものです。