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勝手に見えてしまう!?【マッハバンド】

19 Jun,2020

この写真は白0%から黒100%のグラデーションです。



マッハバンド.jpg


白い場所から黒が始まる領域に、より明るいバンドが見えませんか?
また、グラデーション終わりかけ黒くなる領域に、より濃いバンドが見えないでしょうか?

色が変わろうとする場所に現れる、より明るいバンドまたは、より暗いバンドは錯覚です。
これは、エルスト・マッハが発見した現象で【マッハバンド】と呼ばれます。


人の目は、レンズを通して入ってきた光を網膜上の視細胞が認識、
そこにくっついている視神経線維が脳につながっていて、
電気を伝えることで見えるという仕組みになっています。


ある視細胞が強い光を受けとって、脳に信号を伝えると同時に、
隣の視細胞に「おれが受けとったから大丈夫だ」という抑制信号も送る。これにより信号にムラができ境界線があるように見えます。
これが【マッハバンド】です。
また、滑らかなはずのグラデーションの間にも線が入っているように見えたりするのも、そうですね。

錯覚は、こうしたグラデーションだけではありません。
新聞写真の印刷の解像度が低いことは知っていますか?
1平方インチあたり大体60個のドットが大きい小さいで並んでいて
その組み合わせで写真が見えています。
人の顔だったり、バットを振っていたり、交通事故の現場だったりと。
これも、人間の脳が作り出している妄想によって、その写真がなにか認識しているといえますね。


サン網点.jpg


私たちが見ているものは、実は人工的に作り出していたり、見ている多くは妄想だったりするのです。


私たち印刷屋は、レイアウトのずれや色味、文字の間違いなどないかなどじーっと仕上がった印刷物を見ています。たまに、まっすぐなのに曲がって見えてきてしまう事もあり、あれと思ったりする事もあります。
我々が気にしている部分は、妄想かのごとくおかしく見えてしまう事もありますが、
お客様にとっては何も気にならなないなんて事も多々あります。
見えなくてもいいモノが見えてしまっているのかもしれませんね。


逆に、見なければいけない部分が見えてない時もあります。
人の妄想や錯覚があるということをしっかり認識しながら、
印刷の仕事をしていき、デザインレイアウトであったり、
色味であったり、製本加工など
良いものをお客様にしっかりお届けしたいと思います。

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